■たいぐんのげきとつ
対面型RPGのザコ戦闘を想定しながら作りました。
けっこうシリアスでマジメな雰囲気のゲーム…
たとえばWiz系的なものを参考イメージに据えていました。
製作時は別の音色で書くことが多いんですが、
この曲は全パートストリングスで書いてました。
仕上がりもなんとなーく古風で気難しい感じになったかなーと思います。
ノイズのタッタカタッタカはスネアドラムの再現ですね。
こまかいダララララなんていうスネアロールの真似事も入れてます。
■ろくでもないおもいつき
こういうビブラートで揺らしまくるメロディは好きなのでよくやります。
こうすると、場合によっては感情豊かで叙情的にもなりますが、
振り幅大きめで最初のアタックからふらふら揺れてると、
どこか調子っぱずれで憎めない音色キャラクターになりますね。
コード進行は序盤はAm→F7の繰り返し。
F7のE♭はAmのスケール外の音なんですが、
次のAmに向けての刺繍音の位置づけとして使ってます。
トップノートの動きなので、主メロとの対旋律効果もある…のかも? たぶん。
後半はそのコード進行の動きをそのまま並行スライドして展開させてます。
トップが半音進行になることを最重要視して動かしました。
■きょうのおさらい
これはもろに任天堂的影響が出た作品。
ヨッシーアイランドのミニゲームとか…。
あれおもしろいよね~。
すごくシンプルな曲なんですが、
その分3音がだぶらないように気をつけて曲を書いています。
この曲に限りませんが、小編成の曲を書く場合は
発音の瞬間に出来るだけ同じ音が鳴らないようにしています。
(長音の間に”またぐ”ような形で出てくる場合はありとしてます)
たまに同時に鳴っている場合は、縦のハーモニーよりも、
それまでの時間的横のつながりを重視した結果です。
一発目の音はコードCのD音ですが、これは9thというよりも、
次の2小節目もひっくるめての倚音…のつもりで書いてます。
そういった感じで、奇数小節や1拍目で外しておいて、
偶数小節や3拍目で落ち着かせる展開に終始した曲になっていますね。
■おせんされたちかしつ
改めて聞いてもすごく気持ち悪い嫌な曲ですね。
この曲はメロディらしいメロディがあまりないので、
音色のチョイスで遊んでいます。
高音に登場するキンキンした音はpeachというフリーVSTiに収録されている音です。
印象的なサウンドが多くて結構遊べます。
デフォルトでアルペジオがかかっていたり、
出展が不気味感な音色ゆえかピッチがずれすぎていたり、独特な音色が多いです。
私は、magical8bitplugやRetrizerを主軸にアクセントとして使うことが多いです。
コード的には何とも言えない自由な作り方をしていますね。
なるべく隣接の不協和にならないように気をつけているぐらいです。
裏を返せば隣接していなければ和音は意識してないということになりますが。
むしろ意図的に長7度や短5度を出現させているきらいがあります。
■あまぐもりのすきま
キャッチーなアクションサウンド。
公開当初から好評でした。ありがとうございます。
作り方としては何も考えずに作ったというと語弊がありますが、
ベースラインの一本調子もそうですし、凝った音符の配置にはしていないですね。
ドラムも8ビートをひたすら。シンプルです。
変化をつける展開に悩んだぐらいです。
製作ファイル名を見ると09122301とあり、
2009年12月23日に作り始めたようなので、5年ほどかかってますが。
■あくいのふきだまり
Dmが土台にある曲なんですが、ずっと続くベースのフレーズが
C# D G A♭ B♭ A の繰り返しになっていて、コード感がわかりにくい作りになっています。
私の好みの音の使い方で”半音ずらして戻す”というものがあるんですが、
それを前提にこのラインを紐解くと、C#もA♭もB♭も、
ただDmのコード内音のまわりをウロウロしてるだけというのがわかります。
Gの音は上記のルール外ですが、これはAに解決したいちょっと離れた音として使ってます。
G→A♭→Aの進行ですね。半音で上昇して気持ちがいいです。
ここにB♭がちょっと飛び石として出現し、
さらにB♭とAをオクターブ下げることで音のつながりを消し去り、
無秩序な跳躍…のように見せかけているというのがベースラインの正体です。
あとはこのラインにのっとって、
上のフレーズをできるだけ気持ちの悪い響きになるよう乗せれば出来上がりです。
ディミニッシュコードとか短5度の不安な響きを多めに入れてますね。
■けたはずれのじそんしん
ボス用BGMです。
スローだけど一癖ある曲なので、中盤の難敵に使って頂けると嬉しいです。
逆にラスボスには向いていない…かな。あんまりドラマチックではないので。
この曲は調がよくわかんないですね。作っておいてなんですが。
多分Amなんですが、根っこにあるスケールが一般的なものと違うので、
聞き味が違うのだと思います。
見た感じ、序盤はA B♭ C D (E♭) E F# G# というスケールを意識していると思います。
でも後半になるとまたちょっと違う音の使い方してる…。
もうこうなってくると、作ってて楽しいからそうしたとしか言いようのない状態です。
短5度と長7度は頻繁に出てくるな…。
まとめると、メジャーセブンスフラットファイブが大好きだ、ということですね。
おしまい( ・ω< )~☆バチーン
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