■個人的購入経緯
発売が1998年と結構古いのですが、
ウインドシンセの巨頭WXシリーズの中では現行最新機種。
また、むか~しむかしテナーサックスを吹いていたという懐かしさと、
音楽的に新しいことに挑戦してみたいな~という思いが重なって、
今回購入を決意しました。
■音源
WX5単体では音は鳴りません。
何らかの音源を準備する必要があります。
セット購入を推奨されているVL70-mですと、設定も簡単ですし、
ウインドシンセとの相性も抜群の
様々な管楽器プリセットが搭載されているのでおすすめです。
■持った感じ
第一印象は「これこれ~w」でした。このゴチャゴチャとしたボタンの数々!
配置を忠実に再現していて懐かしかったですね。
初めての方はとまどうかもしれませんが、
メインボタンと、サブ的に使うボタンは直感的にわかりやすく区別されているので、
手にすっとなじむはずです。リコーダーを持つ感覚ですね。
重さは軽め。多分クラリネットと同じぐらいではないでしょうか。
乾電池で電源を供給することもできるので、
そこで重さを調節できると考えても良さそうですね。
■吹いた感じ
まず実際のリード楽器と違って、噛み方が正しくなくても音は鳴ります。
リードの振動ではなく風圧を感知して音が鳴る仕組みだからです。
現にテナーサックスブランク10数年の僕が、
いとも簡単にナイスな音を出すことが出来ましたからね~(笑)
あとタンギングの方法も実楽器と違う印象を受けました。
これ、おぼろげな過去の記憶と比較してるので、
現行プレーヤーさんに笑われちゃうかもしれなくてお恥ずかしいのですが・・・。
実楽器ではリードの振動を舌でとめることが「タッ」というアクセントを生みます。
が、WX5では息の感知が音に繋がるので、息を遮ればタンギングが成立します。
つまりリード楽器ではなかなか難しいダブルタンギングが誰でも簡単に実現可能なのです。
「トゥトゥトゥトゥトゥ」と言ってください。これはシングルタンギング。
「トゥクトゥクトゥ」と言ってください。これがダブルタンギングです。
楽しくトゥクトゥク! あの時のシングルの大変さが懐かしい(;ω;)ブワ
(ちなみに木管でも練習すればダブルタンギングが出来ます。が僕には無理でした(涙)
■運指
小学校時代吹いた方も多いソプラノリコーダーのドレミファソラシドが吹ければ、
それをそのまま当てはめれば、ひとまず音階を吹くことが出来ます。
わかりやすいですね~。
♯♭系はサブ的キーも合わせるのでちょっと覚え辛いのですが、そこは・・・慣れで!
半音でさらった時に自然な指使いになるように設計されていますので、
慣れてしまえば直感的にどの押さえ方が何かすっと出てくるはずです。
あと換え指というのがあり、同じ音でも押さえ方が数種類あるものがあります。
一流プレーヤーの方になると、フレーズごとに最適なボタン配置を使い分けるようです。
僕なんか完全に効率重視で、自分に使いやすい指使いを
ワンパターンだけ覚えてしまっていました。他の押し方あるのなんて忘れてたよ!
■オクターブキー
機械ということもありオクターブの制限が広い広い!
左手親指のボタンをポンと押せば7オクターブもの音域を移動することができます。
ただしこのボタン、誤って押してしまいがちな位置にあるので注意が必要です。
演奏に熱が入りぐっと力を込めて指が滑り「ピロー↑」と外れてしまう恐怖も!
適切な音域に音源の方をあらかじめ設定しておいたほうが良さそうですね。
■お手入れ
息を吹き込むわけですから、当然中が湿ります。
実際の楽器は分解して中をブラシで掃除できますが、WX5はできません!
なので吹く前は必ず歯磨き!
吹き終わったら、マウスピース周辺と息排出口周辺を丁寧に拭きましょう~。
■作曲にどう活かすか
VL70-mから出た音をそのまま録音しても良し、
入力デバイスとして他の音源と組み合わせても面白そう!
これをピコピコに活かすと楽しいかな~と思ってたのですが、ここで誤算。
WX5の情報をPCへ送るインターフェースを持ってない!(笑)
DTMをやっていて、初めてオーディオ/MIDIインターフェースの重要性を学びました( ・ω・ )
■全体の感想
非常に楽しいマシーンでございます!
指使いの練習にもなるし、何よりもヘッドホンを経由して音を鳴らせるから
ご近所を気にしないで吹けるのは嬉しい! 夜でも怒られないぞ!
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