東京異次弦空洞は、過去の人気曲を管弦アレンジするプロジェクトの締め括り。
なので選曲チョイスも聴きなじんだ曲ばかりですごく聞きやすく楽しかったです。
solid airあり、ASHURA CLOCKあり、Another dayあり、
DUSToidよ歩行は快適か?あり、生「はい」で興奮した!
夢見る機械あり!エントロピーしてきました~。
個人的に一番気に入ったのが、恥ずかしながら今回初聴きだった「環太平洋擬装網」。
あの間奏部分のAh~ボイスはたまらないですね!
会場でトリップしそうになりましたよ。
物販で買った「変弦自在」に収録されていたので、
その部分だけひたすらループで聞いております。あぁ~多幸感~。
構成が見事で、楽器搬入すら観客を惹きつけるパフォーマンスにしてしまうところが最高でした。
巨大な楽器の乗った台車を、平沢氏自らが重々しく引きずる様は何だかとても神秘的。
巨大な楽器というのは、前回の「点呼する惑星」でも披露された、
光線を遮ることで音が鳴る電子楽器「レーザーハープ」。
この楽器の手をかざす位置が絶妙で、平沢氏がまるで指揮をしているような・・・、
そう、オーケストラの指揮という意味だけでなく、
まるで観客を操っているような、そんなカリスマ性あふれるパフォーマンスでした。
演奏した楽器はレーザーハープだけじゃありません。
エレキギターの迫力ある生演奏もばっちり体感!
ギターを、乱暴に、機関銃のように、鉄槌のように扱う様がもうビリビリ痺れます。
そしてアコギのシックな演奏もありました! これは渋かった~。
他にもテスラコイルも使いましたし、パッド系っぽいオリジナル楽器もありました。
始まる前は何もない舞台に、上述のように次々と楽器が搬入されていくことで、
徐々にその全貌が完成していく演出がナイスでした~。
そしてさりげなく姿を消していき、最後には何もなくなる。
言葉は不適切かもしれませんが、臨死体験のような2時間でしたね。
また、共演されたパフォーマーのお二方の演技も見事でした!
”静”と”動”の化身のようなキャラクターで、動がせわしなく動き回り、観客をあおる、
静が時折見せる予想外な無表情アクシデントがアクセントとなる。
平沢氏が徹底して自身の感情や余計な挙動を見せない分、
舞台全体でひとつの存在なのであるという強い意志を感じました。
SHIBUYA-AXのライティングも綺麗で、本当に”降臨”してしまったのかと思ったぐらい。
楽しかったです。また行きたい! 映像化を激しく希望です。
そして今、目の前にはおみやげに買った平沢氏のポスターが。身が引き締まるわ~。
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